正月飾りには欠かせないお飾りの一つ裏白(ウラジロ)。なぜこの植物が縁起物として使われるようになったのか、そもそもどんな植物なのかでしょうか?今回はこの裏白(ウラジロ)について取り上げようと思います。
裏白(ウラジロ)とは?
- 科…ウラジロ科
- 属…ウラジロ属
いわゆるシダ植物です。葉の裏側が白っぽいことからその名が付けられました。本州中部以南に分布し、海外ではアジアの熱帯域にまで広く分布します。低い山の日当たりよい場所に生え、大群落を作ります。日本ではせいぜい2m程度、熱帯では何段にも葉を広げながら伸びて、高さが10mにも達するそうです。
なぜ縁起物として扱われるのか?
諸説ありますが、以下の説で説明されることが多いようです。
- 裏白は「穂長」ともいわれ、長寿の象徴であり、裏が白い色であることから、清浄を表すとされるから
- ウラジロは先端から毎年新しい2枚の葉を付けることから、途切れることなく子孫の繁栄が続くことを象徴すると考えられたから
- 群がって生育するため先祖の霊魂が宿っていると考えられたから、など