お正月になると玄関や軒先に飾られるしめ縄ですが、そもそもなぜしめ縄をするのか由来や起源、込められた意味を知らない方も多いのではないでしょうか。
しめ縄の意味
しめ縄は本来「注連縄」と表記し、神聖な区域とその外とを区分するための標(しめ)に使われる神道における神祭具です。注連縄の形式によっては縄の下に七本、五本、三本の藁を垂らすため、標縄、〆縄、七五三縄などとも表記することもあるそうです。
また、しめ縄に使用される飾りにも様々な意味が込められています。
- 橙…木から落ちずに実が大きく育つことから、代々子孫が反映するようにという意味が込められています
- 裏白(うらじろ)…長寿を表します。ちなみに、ウラジロ(学名:Gleichenia japonica)は、南日本に生育するシダ植物門ウラジロ科に属するシダのことです。
- 水引(みずひき)…吉事があるようにと、願いを込めて結ばれます
- 扇…末広がりに広がる扇は繁栄・開運の願いが込められています
- 稲穂…豊作祈願
しめ縄の歴史・起源
しめ縄が歴史上最初に登場するのは古事記です。古事記の中で、天岩戸(あまのいわと)にこもっていた天照大神を神々が連れ出した際、二度と戻れないように岩戸にしめ縄を張ったとされています。